インピーダンス制御

設計部の淺原です。
タイミングを逃してご挨拶が遅くなってしまいましたが、

新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

さて2016年度初めてのブログとなりましたが、

今年は技術的なことをすこし詳しく書きたいと思います。
いつものように脱線してしまう事が予想されますが、

それにもめげずこれをお読みの皆様には、少しでもお役に立てる情報を、

との意気込みで執筆に励む所存でございます。

ところでもう昨年の話になってしまったのですが、

みなさまは流行語大賞をどう思われましたか?
(さっそくの脱線と思われた方、正解です)


毎年のことですが、「えっ?それなに?」という言葉が大変多く、

一部の人たちにだけ通じる言葉が大賞候補、

または大賞となってしまっており興ざめしてしてしまいますよね。
私が子供の頃は「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉があったくらい

日本のプロ野球も盛んでしたが、いまはTV中継もなく、

興味のない方もおおいと思いますが、

それでも大賞は野球用語でしたね・・・残念!(死語)。
トリプルスリー、お恥ずかしい話ですが、私自身もネットで調べてようやく意味が分かった次第でして。
ちなみに私の中の候補は「超余裕~」だったのですが、さすがに犯罪絡みでしたのでノミネートされるはずもなく。

私の中でいまの関心は「SMAPどうなる?」ですけど、これもまぁど~でもいいっちゃどうでもいい話で・・・。

さてそろそろ本題に戻りますが、アートワーク設計を依頼された場合に回路によってはインピーダンス制御を
しなければならない配線がありますよね。皆様はその数値をどのように算出されいらっしゃるでしょうか。

私が初めてインピーダンス制御の配線を行った時は、いまのように便利な算出ツールはなく、各値をもとに
自然対数などが盛り込まれた公式にあてはめ、自身で計算して線幅を決定しており、また周知された技術では
なかったため、相談する人もなかなかいらっしゃらない状況で大変苦労したのを覚えています。

今は数値を入れ込みボタンを押せば求める値がすぐにでる計算ツールがあるので、大変便利です。
しかし、ホントにそれでいいの?と疑問を持った方もいらっしゃいますよね。
とくに製造の現場の方からすれば、鼻で笑っちゃうことかも???

計算ツールの種類によってはレジストを考慮していないものもあったり、同じガーバーを使用しても実際に
完成した基板の線がどのようになっているか、も工場でさまざまです。
計算ツールは参考にはなりますが、あくまで参考程度で、実際にはその値でよいかを作ってからのお楽しみ、
という訳にもいかず、迷ってしまいますね。

そこでそれを解決する一番の方法をここで教えちゃいましょう!

それは「製造工場に聞く」です。
はっ?
えっ?
えぇぇぇぇ?
と、思われたかも知れませんが、私がこれまで経験してきたことから、これが一番良いという結論です。
製造する工場に聞く、自社で製造しない場合はお客様に確認をとって頂く、これが間違いありません。

お客様にそんな手間をわずらわせられない?いえいえ、抵抗値が間違ってしまう、または誤差が大きい方が
迷惑ですって。

もしも今まで計算ツールを神として設計されていらっしゃった方は是非、次回、またはこれまで設計したデータでも
よいので、製造工場さんに聞いてみましょう。
微妙な違いかも知れませんが、設計のときにから±10%で、製造時も±10%としたら、最終的に10%で収まらないですよね。
そういう事もあるかも知れませんよ???
※もしも製造工場様が計算ツールを神としていらっしゃるのであれば、それに従いましょう。そしてあとは工場に任せましょう。

はたして、お役に立ちましたでしょうか。と、問うてもお返事が怖いので、これにて今回は〆とさせて頂きたいと思います。
それではまた次回も横道にそれながら皆様とお話ししたいと思います。