CADの種類について

こんにちは、設計部の淺原です。
皆様、大型連休はいかがお過ごしでしたでしょう?
世間的には連休ですけど、災害でそれどころじゃなかった人たちも

沢山いらっしゃいますよね。
日本は本当に災害のおおい国だと思いますが、

でも復活する力も強いなぁ~とつくづく思います。

私の住まいと職場は横浜にあるのですが、

私自身はまだおおきな災害に出くわしたことがないのです。
東日本震災のときは、そこそこ大きな揺れで、交通、たべものなど、

不便な時期もありましたが、
じつはその時、長期で海外出張に行っており、私が帰った頃には

平穏を取り戻しておりまして。
そのせいで、いまでも家内には皮肉っぽく言われてしまいますが・・・

さて、雑談はこのあたりにして、今回お話させて頂くのは、CADの種類について、です。
アートワーク設計を生業にされている企業では、

持っているCADによって顧客が限定されたり、
もっていない機能があって効率的に設計が出来ない場合もあったりして、

いろいろ困ったこともありますよね。

かと言って多種多様の機種をそろえるとなると、かなりの費用が掛かってしまいます。
仮にその資金があったとしても、設計者がCADを習得するのには、

かなりの時間が掛かります。

技術畑ではない経営者の方だと「CADがあるんだから、すぐ設計できるでしょ」

と思ってらっしゃる人もいるのではないでしょうか。
設計者の方々は、そんなこと今さら言わなくてもその苦労はご存知でしょうけどね。

コマンドも違えば、結果も違う。同じようなコマンドのはずが、

思ったように表現できない、なんて事が沢山ありますよね。
思いもよらないミスをやらかしたり、それは無意識であったり無知であったり

いろいろと原因はあるでしょうがとにかく物事を習得するには

並大抵の努力じゃないですよね。

ではそれを踏まえて、設計会社では何種類のCADを持っているのが、最適なのでしょう?
経営視点も含めて、考えてみてください。
3種?4種?あればあるだけ?

私の考えは1種です。
前記したように、確かに顧客が限定される、CADによって出来ない事がある、

というデメリットはあります。
ただ、何種類ものCADをそれぞれ一人づつ割り当てたら、人件費は膨大です。
※それを補う仕事量があれば話しは別ですが。
では一人が何種類も覚えて設計すればよいのでは、という考え方がありますが

私はそれがベストとは思いません。

使い慣れたCADであれば操作はもちろんのこと、効率的に作業を進められ、

これまでの経験からCADの操作ミスなどによる不良も大幅に抑えられると思うのです。

多機種でそれが出来る人材を育成できれば、それが最高かも知れませんが、

なかなかそういう人材はいないのが現実です。
過剰と思われるかも知れない検査工程を導入すればそれも回避できるかも知れませんが、

所詮それは対処療法であって、発生を防いだ訳ではありませんし、

これについてもその分の時間を割かなければなりません。

では、この競争社会の中で差別化をはかり、

リピーターとなってくれる顧客をつかむにはどうしたらよいでしょう。
日々技術を磨く事は当然ですが、それ以外に何か思い当たることがありますか。

私の思いつく事は・・・それは次回書きましょう。
次回まで、ただ漫然と設計している社員、ではなく一歩も二歩も先を行くということを

想像しながら仕事に励んでください。
但しくれぐれもお身体は大切に。それが我々の資本ですからね!

今回もお付き合いくださりありがとうございました。