【SEOからVSEOへ】動画コンテンツはWebマーケティングに効くのか

 

 ホームページをリニューアルして、6カ月が経ちました。

 

 時間がかかると言われるSEOなので、急にではありませんが、HPへのアクセス数や見て頂いてからのお問い合わせもほんの僅かに増えてきたように思っています。今年は、365日更新を一つの目標に、小さいものでもいいので必ず毎日更新をかけていくというのを一つの方針にして頑張っていこうと思います。

 

 

 

 さて、SEOというと様々なとらえ方があり、また変化も激しいので流行を追いかけるだけのSEOは少しナンセンスな気もしますが、そんな中でも安定して効果が指摘されるのが「動画」コンテンツの効果です。

 

 

 

 と、いうことで我々もすごく短い動画を作成してみました。トップページにもアップしていますが、こんな感じです。まだまだ粗いので、今後も随時良いものに改良していきたいです。

 

 折角動画の話をしましたので、これらの動画コンテンツというのは本当にSEO効果があるのかについて少し考えてみたいと思います。

 

 

 

 10年近く前の話ですが、アメリカで「動画を含んだページは、そうでないページと比較して53倍も検索エンジンの1ページ目に出てくる可能性が高い」という結果が報告されたことがあります。個人的にはこれは眉唾ものと思っています。詳細の研究内容に目を通したわけではないので、憶測ですが、結論の文言をベースに判断をするとこれはあくまでも相関関係であって因果関係なので、動画コンテンツが直接的にSEO効果をもたらしているということではありません。どちらかというと、動画をWebコンテンツの中で活用できるようなところはSEO対策もしっかりしている、もしくは検索エンジンに評価されるようなサイトの作りこみが出来ているという間接的な現象によるものである気がします。また、当時と比較して現在は動画コンテンツを簡単に作成・アップロードできる時代になり、Webコンテンツとしての動画の優位性は希薄化していますから、総合的に判断すれば、少なくとも現在動画コンテンツがSEOを構成する決定打となるわけではないと思われます。

 

 

 

また、もちろん細かいロジックは分かりませんが、「動画」をコンテンツとして直接識別・評価する能力は現行の検索エンジンでも低いと思われますし、実際動画コンテンツの内容を評価するのは動画に付随するコメントやアクセスなどの周辺情報です。動画を利用したSEOYoutubeが有利とされるのは、当該サイトが検索の王道Googleと関連が深いという点にとどまらず、Youtube自体のプラットフォームとしての強みや周辺情報の充実性にその本質があると言えます。我々の動画はサイト埋め込みですが、現行のSEO効果を見据えて今後動画プラットフォームの利用を考えています。

 

 

 

さて、上記のような動画関連SEO情勢ですが、前述のYoutubeなどを中心に「VSEO」という言葉が台頭してきています。これは、「Video SEO」の略になるのですが、動画コンテンツの中で、自身の動画コンテンツをどう表示させていくかという動画に限定したSEOの事です。我々が従来取り組んできたSEOと同様に多様な手法や方法論が議論されています。しかしながら、こちらも今のところはタイトルやキーワードといったテキスト情報を元にSEOをかけていくという方法論が主流で、Videoと冠がつきつつも、そのトレンドは従来のSEOのそれを踏襲しています。

 

 

 

では、この時流が長期間に渡って続くかというとそうではないと我々は考えています。V-SEOが従来のテキスト評価形式をベースとしているのはそれしか現状は方法がないからです。理想は動画コンテンツを直接評価することです。そして、動画コンテンツを評価するために必要な技術である「AI」「音声認識」「テキストマイニング」といった個別機能自体は既に商用化が可能な段階まで来ており、あとは組み合わせとコスト構造によって動画評価ソリューションができるような時代が既に到来しつつあります。従来アプリケーションにここまで投資をしてきたクローラーのリーダーGoogleが今後もテキストに限定した動画評価を継続するとは思い難く、今後さらなる差別化を期して動画コンテンツの評価ソリューションを投入するのは時間の問題と思われます。

 

 

 

と考えると、やはり原点に立ち返り、SEOを目的とするのではなく、ユーザーの方をしっかりと向いたSEOが結局のところ一番の近道なのだと思っています。

 

 

 

我々が今回作った動画も、初めて弊社のホームページを見て頂いたお客様に、クリックを1度もしないで我々の仕事についてご説明をしたいという趣旨で作成しています。動画がSEOに効果がありそうだというのは分かりつつも、テクニカルにSEOを追いかける必要はないという判断であって、トータルでのWebコンテンツ戦略の一部に動画特性を取り入れたといったところです。サーバーの容量の問題もあってコンテンツとしてはまだまだですが、今後も継続して取り組んでみようと考えております。

 

 

 

 本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。