生産拠点としての中国の現状

こんにちは、深セン事務所に勤務している田口です。


営業、マーケティングを担当しており、

日本、韓国、中国のお客様のところへ足しげく通っております。


考えてみると、この三つの国は、世間で言うと、とても微妙な関係で、

営業は難しいのではと良く尋ねられますが、ビジネスにおいては、

お互い深く関わっていて、私自身は非常にやりがいを感じております。


数年前、日本が超円高であった頃、韓国企業はWon安で著しく売上を伸ばし、

大きく設備投資も出来ない日本を横目に見て、積極的な投資でさらに差が

開いていくという構図でした。
しかし今では、為替が逆転したことで、韓国企業が苦戦を強いられています。


一方、中国は物価高騰に伴う人件費アップ、RMB(人民元)高により

徐々にコスト競争力を失う中、かつての世界の工場から今や世界のマーケットに

変わったと言われています。
でも、本当に生産拠点としての優位性は無くなってしまったのでしょうか。
私が見る限り、けっしてそうとは思えません。


確かに、我々がいる深セン市は、生産都市から商業都市へ日々変わっていくのを

目の当たりにしていますが、隣の恵州市や広東省の他の都市では、

新しく工場を作ったり、工場を増設したりしているところをしばしば見かけます。
もともと広大な土地がある中国では、日本と比較すると工場建設地には

まだまだ余裕があります。

しかも、潤沢な資金を持つ中国人経営者達は、最新設備を導入し、尚且つ、

人件費アップ対策として自動化を進めています。


日本も同様に、自動化を進めている企業を多く見受けられますが、

規模とその投資スピードは比でないと思われます。

インターネットを見ると、そのような現状を本当に見て書いているのか、

こちらにいると疑問に思うことが多いです。


今回は内容が少し硬くなってしまいましたが、次回はもっと身の回りも含めて、くだけた話もしたいと思います。

ではまた。