クロックについて

元回路設計屋が担当させて頂きます。


クロックの話から水晶デバイスの話の途中までしていたところでした。

ので、その続きとなります。


【前回からの続き】


私たちの生活になくてはならない水晶デバイス。


時計を始め、時刻管理をしている機器の多くが「32.768KHz」という

周波数の水晶デバイスを用いています。

う~ん・・・・

キリが悪い。

中途半端感がえげつないです。


が、この数値を別の表し方をしてみると

10進数 ⇒ 32768

16進数 ⇒ 8000

2進数   ⇒ 1000 0000 0000 0000

となります。


16Bitで表した時に、16桁目が【1】となった瞬間に1秒となります。

この数字は、10進数だと中途半端このうえない数字ですが、2進数で表した時には

非常にキリのいい数字なのでした。


閑話休題。

私達の生活に欠かせない電子機器。

これらの動作の基本となっているのがクロックですので、アートワーク屋としては

非常に気を使う部分です。

最近はDDR3,DDR4なども一般的になってきた為、私が回路屋だった時代とは

比べ物にならない周波数が基板上に走っております。

これら高周波クロックを、波形を劣化させることなくノイズが乗らないようにし、

EMI性能にも考慮しながら配線をしなければなりません。

業務でも使用することが多いパソコンがたま~に誤動作するなんてことになったら・・・・

大変なことです。


常に新しい技術が生まれてくる電機業界。

その技術を最大限発揮出来る様、アートワーク屋も日々精進です。