中国基板メーカーの営業力

供給過剰と思えるほど、中国のとりわけ広東省には基板メーカーが乱立しています。


しかも、10万㎡/月以上の生産キャパを有しているところも多々あり、

一体どこからそれだけの仕事量を確保しているのか、理解出来ませんでした。

最近その実態が少しずつ見えてきて、大規模な生産キャパを有している基板メーカーの

多くは車載関連やPC及びPC周辺機器、そして昨年世界で約14億台出荷されたとされる

スマートフォン関連の基板を受注しています。


エンドユーザーは欧米に集中していますが、直接受注しているのではなく、実際は中国のEMS(Electronics Manufacturing Service)からの受注が多いということです。


したがって、それは中国企業同士(EMSは台湾系が多いが同じ漢民族)のビジネスであり、

欧米企業とのビジネスと比較して、彼らにとってはそれ程困難ではないことが

予想されます。

日系ユーザーに対しても同様で、直接取引をしているところはそれ程多くないようです。
品質に対して厳しいものが求められ、

また、同じアジア人であってもコミュニケーションが取りづらい等の点から

容易ではないと考えられます。


そこに、私共のような日系企業との接点となり得る会社の存在価値が出てきます。
日系企業の商習慣に通じ、Japan Qualityの厳しさを熟知している私共は、

日系企業とのビジネスを広げたい中国基板メーカーにとっては、

貴重な存在になるからです。

またいずれ中国基板メーカーの現状についてお話ししたいと思います。