リターンパス

こんにちは、設計部の淺原です。

さて、ようやく暖かな日が続き、

寒さで布団から出られない季節が終わろうとしておりますが
皆様、どのようにお過ごしでしょうか。

ところで、設計をしていると時々「戻りの経路」とか「リターンパス」という言葉を

耳にした事はございませんか?

要は回路なのですから、行って帰ってくる、その帰り道みたいな感じなのでGNDでは?と

思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。

実際にはこれは間違っていますからね。

例えば差動信号があったとします。これも差動の片方は立派なリターンです。
リターン電流は隣接し連続した銅箔に乗って帰ってきます。
多層板ですと、隣接層にGNDがあったりするので、

そのせいでリターン=GNDと思われていた方もいるかも知れません。
たまたまGNDがリターンになっただけです。

ではなんでリターンを確保しなきゃならないの?と思われた方に説明しますと、

簡単に言ってしまえば
リターンパスが不連続だと「放射ノイズ」が増加する傾向にあるからです。
(ノイズがあると何でだめなの?というご質問には「グ○○○ス」とお答えしましょう。)

では、それを踏まえた上で、次回はどのような配線をすればよいのか、

図を書いて説明しましょう。
ちょっと趣向を変えて、実戦向きにしてみましたので、ご参考になれば幸いです。